PROLOGUE
100年の歴史を未来へつなぐ、デザインの統合。
相鉄グループが推進する「デザインブランドアッププロジェクト」は、駅舎・車両・制服など、お客様とのすべての接点を統一されたデザインコンセプトのもとで刷新し、ブランドの認知度と好感度を向上させる取り組みです。
PRODUCT DESIGN CENTER(PDC)は、本プロジェクトにおけるプロダクトデザイナーとして参画。総合監修を務める水野学氏(good design company)、洪恒夫氏(丹青社)らと共に、ブランドを象徴する通勤車両(12000系・20000系)のデザイン設計、ならびに乗客が日常的に触れるプロダクト(つり革・駅ベンチ)のデザインを担当しました。
01. TRAIN / 12000 SERIES (2019)
相鉄・JR直通線用の新型通勤車両。2019年4月 営業運転開始。
開発コンセプト「安全×安心×エレガント」のもと、外観には相鉄を象徴するカラー「YOKOHAMA NAVYBLUE」を採用。車内は落ち着きのあるグレートーンを基調に、視認性と品位のバランスを丁寧に設計しました。
また、時間帯で色調が変化するLED照明や、フリースペース、ユニバーサルデザインシートなど、多様な利用者に配慮した仕様を取り込み、これまでの成果を継承しながら安全性・機能性・デザイン性を進化させた車両としてまとめ上げています。(2019年度 グッドデザイン賞 受賞)
02. TRAIN / 20000 SERIES (2018)
相鉄・東急直通線用として開発された新型通勤車両。2018年2月 営業運転開始。
デザインブランドアッププロジェクトの統一コンセプトを反映した新造車両として、立体的でインパクトのある先頭形状と、開放感のある車内空間を実現。ガラス製の荷棚・仕切り・貫通扉の採用、時間帯で色調が変化するLED照明など、快適性と機能性を両立する工夫を盛り込みました。フリースペースやユニバーサルデザインシートの導入など、多様な利用者に向けた設計も特徴です。(2018年度 グッドデザイン賞 受賞/2019年 ローレル賞 受賞)
03. PRODUCT / TRAIN HANDLE (2016)
どの方向からでも握りやすい形状をベースに、新たなつり革を開発。
長時間の使用でも負担が少ない握り心地を目指し、日々の移動体験の快適性を底上げするプロダクトとしてデザインしました。(2016年度 グッドデザイン賞 受賞)
04. PRODUCT / STATION BENCH (2016)
テーマは「着座率の向上」。設置幅は既存ベンチと同寸を維持しつつ、座面幅を拡大し、隣席とのゆとりを確保しました。
広い座面は荷物置きスペースの確保にもつながり、駅という公共空間での“待つ体験”をより快適にすることを目指しています。手元に荷物を置ける設計は、忘れ物の防止にも寄与します。
AWARDS
(Tsuneo Ko [Tanseisha], Manabu Mizuno [good design company])
- 12000 Series: Japan Transport Engineering Company (J-TREC)
- 20000 Series: Hitachi, Ltd.
- Train Handle: Asayama
























