KASANE

Johana & Himi Line / 2025
Client West Japan Railway Company
Johana & Himi Line Reconstruction Council
Service Product Design
Concept Planning
Year 2025 (Ongoing)
KASANE Exterior

The overarching concept “KASANE” was developed by studying the nature, climate, culture, and history of the four cities along the Johana and Himi Lines.

全体コンセプトの「KASANE」は、城端線・氷見線沿線4市の自然・風土・文化・歴史を学び、そして城端線・氷見線の再構築事業のあり方を模索しながら練り上げました。「伝統×未来、海×山、東西×南北、日常×観光」という重層的な価値軸をデザインに反映し、事業主体となる「あいの風とやま鉄道」の未来を、シンボリックに表現しています。

Exterior Detail

The exterior features a silver body reflecting the scenery and a blue‑to‑green gradient symbolizing the route connecting sea and mountains.

車両外観は、沿線の景色や自然が映り込むシルバーのボディと、海と山を結ぶ路線の特徴を示すブルーとグリーンのグラデーションが特徴です。

事業者が名前に採用している「あいの風」に、多大なインスピレーションを得ました。万葉集で詠まれた「あいの風」とは、「春から夏にかけて吹く北東のさわやかな風」、「幸せを運ぶ風」のこと。富山の海から山へ吹く、風の躍動感をグラデーションで表現しています。立体的な前面形状は安全性と審美性を両立させ、LEDライトにより多彩な表情を生み出します。

Interior Design

The interior connects past and future, local riders and visitors, achieving sustainable design and functionality loved across generations.

内装は明るい室内空間に木目の天井・床を配し、沿線の豊かな緑を彷彿とさせるグリーンの座席で内外の一体感を演出。また愛着を醸成する要素として、今後は地場産業の「技」や「素材」をさりげなく取り入れるアイデアもあります。

さらに富山県西部の伝統的家屋「アズマダチ」の円窓をモチーフにした丸窓を取り入れることで、沿線の過去と未来、地元利用者と訪問者をつなぎます。時代をこえて愛される鉄道車両に不可欠な「デザインと機能の持続性」を、いきいきとした表現で実現しました。

Credits

Client: Johana & Himi Line Reconstruction Council (Toyama Prefecture, Takaoka City, Himi City, Tonami City, Nanto City, West Japan Railway Company, Ainokaze Toyama Railway Company)
Design: Keita Suzuki, Ryuya Yamada (PRODUCT DESIGN CENTER)
Year: 2025–
Status: Ongoing

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