
ONGOING
KASANE
Johana & Himi Line New Train
全体コンセプトの「KASANE」は、城端線・氷見線沿線4市の自然・風土・文化・歴史を学び、そして城端線・氷見線の再構築事業のあり方を模索しながら練り上げました。「伝統×未来、海×山、東西×南北、日常×観光」という重層的な価値軸をデザインに反映し、事業主体となる「あいの風とやま鉄道」の未来を、シンボリックに表現しています。
車両外観は、沿線の景色や自然が映り込むシルバーのボディと、海と山を結ぶ路線の特徴を示すブルーとグリーンのグラデーションが特徴です。事業者が名前に採用している「あいの風」に、多大なインスピレーションを得ました。万葉集で詠まれた「あいの風」とは、「春から夏にかけて吹く北東のさわやかな風」、「幸せを運ぶ風」のこと。富山の海から山へ吹く、風の躍動感をグラデーションで表現しています。立体的な前面形状は安全性と審美性を両立させ、LEDライトにより多彩な表情を生み出します。
内装は明るい室内空間に木目の天井・床を配し、沿線の豊かな緑を彷彿とさせるグリーンの座席で内外の一体感を演出。また愛着を醸成する要素として、今後は地場産業の「技」や「素材」をさりげなく取り入れるアイデアもあります。さらに富山県西部の伝統的家屋、「アズマダチ」の円窓をモチーフにした丸窓を取り入れることで、沿線の過去と未来、地元利用者と訪問者をつなぎます。
時代をこえて愛される鉄道車両に不可欠な、「デザインと機能の持続性」を、いきいきとした表現で実現しました。
Scope:
Vehicle design concept planning
Exterior design
Interior design
掲載図版・仕様は現時点のイメージであり、今後変更となる場合があります。
Visuals and specifications are preliminary and subject to change.
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Client: Johana & Himi Line Reconstruction Council (Toyama Prefecture, Takaoka City, Himi City, Tonami City, Nanto City, West Japan Railway Company, Ainokaze Toyama Railway Company)
Design: Keita Suzuki, Ryuya Yamada (PRODUCT DESIGN CENTER)
Year: 2025 –
Status: Ongoing
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クライアント: 城端線・氷見線再構築会議(富山県、高岡市、氷見市、砺波市、南砺市、西日本旅客鉄道株式会社、あいの風とやま鉄道株式会社)
デザイン: 鈴木啓太、山田竜也(PRODUCT DESIGN CENTER)
年: 2025 –
ステータス: 進行中